浴衣と着物の着付け方法は何が違う?
人によっては着物をよく着る人もいれば、浴衣しか着ない人もいますが、浴衣と着物の着付けは似ているようで異なります。
両者の違いは小さなものと感じる人もいますが、違いを知っておけばより着物・浴衣についての知識も深まります。
ここではこうした着付け方法の違いについて解説するとともに、浴衣に特化したコースなどの存在についても解説していきます。
浴衣と着物の着付けについて
浴衣と着物の着付けは基本的には大きな違いはありません。
着物だけに用いられる着付け法もあれば、反対に浴衣にしか用いられない着付けの仕方もあります。
流派によっても浴衣と着物着付けに関する考え方は変わってきます。
浴衣と着物では材質や作りもかなり異なることも知っておきましょう。
これも両者で用いられる着付けの仕方が異なるわけです。
〇見栄え・実用性
見栄え・実用性という点でも浴衣と着物の着付けは異なります。
浴衣の着付けはより見栄えを重視していることが特徴であり、時間がかかることがあるものの、かなり見た目が良いのが特徴です。
一方、一日中着ないといけないことも多い着物の着付けはより実用性が高いことも特徴でしょう。
着物の着付けはちょっとのことではゆるくならないようにぎっちり着付けが行われることもありますが、その反面で見た目は浴衣の着付けに劣るなんてことも。
〇着物・浴衣の個性を活かした着付けをすることが重要
とはいえ、浴衣や着物を着る際にはこうした知識を知っていなくても余り問題はないものです。
着物の着付け法を浴衣にしても大きな問題はないですし、その逆もいえます。
大事なのは着る着物・浴衣の個性を活かした着付けをしてみることでしょう。
例えば、浴衣の着付けをする際には余りきつく着付けをするのはおすすめできないことも。
浴衣は繊維的に弱い物も多いですが、きつく締め過ぎると浴衣がダメになってしまうこともあります。
こういったポイントも押さえておくと上手く浴衣や着物を着られるようになるはずです。
◆着付け教室に行ってみる◆
着物は余り着ないという人も珍しくありませんが、浴衣であれば夏場には何度か着ることもあるでしょう。
このため、「着物の着付け方よりも浴衣の着付け方だけ学びたい」といった需要もあります。
こうした際には着付け教室の「浴衣着付けコース」に通ってみると良いでしょう。
この浴衣着付けコースは浴衣の着付けに特化したコースであり、浴衣の着付けを学びたい人にうってつけです。
浴衣着付けコースは通常の着物着付けコースよりもより早く学習期間が終わることがあるだけでなく、料金もより安いということも利点でしょう。
浴衣着付けコースであれば浴衣を貸し出してくれることもありますから、単に浴衣が着たいだけという場合にもおすすめできることも。
とはいえ、着物着付け教室であれば年中開催しているものの、この浴衣着付けコースは期間限定でしか開催していないこともあります。
このため近隣の着付け教室に連絡して浴衣着付けコースについて聞いてみると安心でしょう。
浴衣着付けコースも通う際に浴衣が必要になることがありますが、浴衣は着物に比べて遥かに安いだけでなく入手しやすいことも利点です。
このように何かとコスト的に安いですから、気軽に着付けについて学んでみたい際にも浴衣の着付けについて学んで見ることは良いかもしれません。
独自のアレンジをするのもアリ
着付けをする際には独自のアレンジを加えてみるのも良いでしょう。
着付け教室では基本的な着付けの仕方が習えますが、自分ならではの工夫を着付けに施してみるのがおすすめです。
ちょっとの工夫でよりオリジナルな着付けができるようになります。
着付けには「これはしてはダメ」ということもありませんから、基本を学んだらアレンジを加えてより着付けを自由に行ってみるのも良いでしょう。
◆クッション
着付けの際には色々と活用しておきたいアイテムもあります。
例えば、着付け時に利用できるクッションもあります。
これは着付け後にお腹に圧迫感を感じる際に活用しておきたいところです。
他にも、着付けがより早くできるような着付けグッズもありますが、こうしたアイテムを活用してよりストレスなく着付けができるようになりましょう。
◆対面鏡
他にも、着付けに慣れていない場合には対面鏡も有効活用しておきたいところ。
鏡があるかどうかで大きく着付けの効率も変わってきます。
慣れれば鏡がなくても着付けはできるようになるとはいえ、やはり最初の内は鏡を用いて正確に着付けができるようになっておきたいところです。
〇回数をこなそう
着付けに慣れるためにはとにかく着付けを事あるごとにしてみることも欠かせません。
着付けもやればやるほどに上達してきますから、数をこなして行くと良いでしょう。
このように着付けを学ぶ際にも押さえておきたい知識は多いものです。
どのような着付けを学ぶにしてもやはり自前の着物・浴衣があればより習得も早くなりますから、学ぶのに合わせて自分の着物・浴衣を用意してみるのもおすすめできます。