着物が似合う人と似合わない人の違いとは?着付け方次第でカバー可能!
和装が似合う人は素敵ですし、うまく着物を着こなすことに憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。しかし、着物姿に憧れていざ着てみると、思いのほか似合わないこともあります。この記事では、着物が似合う人と似合わない人の違いや、カバー方法を紹介します。参考にしてみてください。
着物が似合う人の条件とは?
着物が似合う人はどんな人なのでしょうか。
1つ目は、体の凹凸が少なく胸とおしりが小さい人です。着物は、洋服と違い直線と平面で成り立っています。着物を着る際、体に凹凸が少ない方が、着物のシワもできにくいでしょう。このように、着物自体をきれいに見せてくれる効果もありますし、着崩れもしにくくなります。
2つ目は、ウエストラインが低い人です。最近は、ハイウエストスタイルが流行っていますが、着物にはまったく当てはまりません。着物を着る際に、ウエストの位置が高いならば、帯の位置も自然に上がってデザインが上下にわかれて見えることがあるかもしれません。ウエストラインが低いなら、着物のデザインもバランスよく見えますし、落ち着いた印象を周囲に与えてくれます。
3つ目は、なで肩の人です。しなやかな柔らかい印象を与える「なで肩」は着物とよくマッチします。首を長く見せたりする効果もあり、着物と相まって女性らしい雰囲気を醸し出すことができるでしょう。
4つ目は、首が長く細い人です。肌の露出が少ない着物。その中で、首元は、目立つこと間違いありません。首元がすっきり整ってうなじがキレイに見えるため、着物を際立たせることができるでしょう。さらに、顔を小さく見せるという嬉しい効果も。
逆に着物が似合わない人の特徴とは?
では、着物が似合わない人はどんな人なのでしょうか。
1つ目は、バストやヒップにボリュームがある人です。前にも述べた通り、着物はできるだけ凹凸が少ない方が、キレイに着ることができます。メリハリ体型の人は、直線・平面の着物に馴染まず、着崩れもしやすくなることが考えられるでしょう。
2つ目は、肌が黒い人です。着物は可憐で柔らかいイメージがあるので、透明感のある色白の人にとくに馴染みます。肌の色が黒い人は、元気で活発なイメージを与えますが、着物のイメージとは異なる部分があるかもしれません。
3つ目は、姿勢が悪い人です。姿勢は、着物を着こなす重要なポイント。横から見て、耳と肩、股関節までがすべて一直線上にあるのが正しい姿勢といわれています。「猫背」の他にも「スマホ首」や「反り腰」など悪い癖がついている人は、着物をきれいに着こなせないでしょう。
4つ目は、いかり肩や肩幅の広い人です。このような肩の特徴は、女性らしさと離れた印象を与えてしまいがち。いかり肩だと肩の位置を上がるので、首を短く見せてしまうことにもなるのです。
似合わない体型の方でも工夫次第でカバー可能!
着物が似合わない人は、どんな工夫ができるでしょうか。3つのカバー方法を紹介します。
1つ目は、補正でカバーするという方法です。バストやヒップにボリュームがあるメリハリがある体型の人でも、補正すれば着物が似合う体型に近づくことができます。タオルをしっかり巻くなどして、できるだけ体の凹凸をなくしていきましょう。ウエストラインにくびれがある人や細身の人は、腰回りにタオルを巻くことができます。バストにボリュームがある人は、タオルを巻くこともできますが和装ブラを用いることもできるかもしれません。補正すれば凹凸をなくすことの他にも、着崩れをなくすという効果もあります。
2つ目は、立ち振る舞いや姿勢でカバーする方法です。着物を着たときに姿勢が美しいなら、着物のよさを引き出せます。頭を前に出しすぎず、腰を反らしすぎないように気をつけましょう。立っているときは、つま先を少し内側に向けて、足幅は広げないようにするのがポイントです。また、腕を上げすぎずに肘を張らないなどのコツを意識したら、きれいに着こなせるでしょう。
3つ目は、色や柄でカバーするという方法です。体型は変えられませんが、自分に似合う着物を選ぶことはできます。肌の色に馴染む色や、自分のイメージに合った柄の着物をチョイスできるでしょう。しかし、自分に似合う色柄が、必ずしも好きな色柄と同じだとは限りません。直接、顔の近くに着物を当ててみて、自分に合うかどうかチェックしてみましょう。
着物を当てたときに肌色が白く見え、柄が浮かないような着物は似合う着物だといえます。顔色がくすんで見える、または柄が浮くような着物は避けた方がいいかもしれません。何着かの着物を顔に当てて見て確かめてみるとよくわかるので、一着で決断しないことをおすすめします。
着物は、洋服と違い直線と平面で成り立っています。そのため、体に凹凸が少ない方が着物のシワもできにくいでしょう。また、ウエストラインが低いなら着物のデザインをバランスよく見せてくれます。しかし、着物が似合わないと感じる時も、補正でカバーすれば着物をキレイに着こなせるでしょう。