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着物の柄や色の季節ごとの決まりはある?それぞれの季節に合ったコーデを!

公開日:2022/03/01   最終更新日:2022/03/09


着物には季節に合う柄や色があります。着物を着こなせるようになったら、季節にあったコーディネートも覚えていきたいものです。この記事では、季節ごとにおすすめの着物の柄や色や決まりごとについて紹介しています。奥深い着物の知識を身につけて、季節に合ったコーディネートを楽しみましょう!

季節ごとに向いている着物の柄

・春におすすめの着物の柄
1つ目は、桜の柄です。春の定番の花といえばやはり桜ではないでしょうか。枝や幹まで描かれた柄が春におすすめです。花びらだけの柄は、年中着ることができるかもしれません。桜が満開の時期に、着用すると少しやぼったく見えることも。桜が咲く頃から、三分咲きの時期くらいまで着るとよいでしょう。

2つ目は、藤の柄です。桜が終わる4〜5月になると、藤の花が咲き始めます。華麗な房状の花は、稲穂にも似ていることから豊作を願う花としても使用されていました。桜の時期を終えた頃におすすめです。

・夏におすすめの着物の柄
紫陽花です。梅雨から夏にかけて咲く紫陽花の柄は、広い期間着用できます。色も豊富にあって、選ぶカラーによっては、違った印象を与えてくれるでしょう。

・秋におすすめの着物の柄
1つ目は、紅葉の柄です。秋を感じる紅葉は、着物の柄にもぴったりです。抽象的に描かれている紅葉の柄であれば、一年中着ることができるでしょう。

2つ目は、菊の柄です。菊の花が咲くのは、10〜11月。長寿を象徴する植物として中国から伝えられました。菊がデザイン化されている場合、一年中聞くことができるでしょう。

・冬におすすめの着物の柄
1つ目は、椿の柄です。椿は、春の訪れを告げる聖なる木として庶民の間で親しまれてきました。春を待つ12月〜2月までに着用すると、季節感を楽しめること間違いありません。他の柄と混合でデザインされた柄なら、通年着ることもできるでしょう。

2つ目は、松の柄です。常緑樹で緑を1年中楽しめる松は、樹齢が長く、長寿の象徴としても知られています。最近では、冬はもちろん1年中着られるようになりました。

着物の季節の色

四季折々の植物を使って色を作る植物染め。四季折々の植物から生み出されるカラーにより、着物の染色が行われてきました。

春におすすめカラー
紅梅色
です。このカラーは、冬の終わりから春先に咲く紅梅の花のようなやや紫がかったピンク色。まだ寒い春先には、深みのある赤色がぴったりです。紅梅は、色を楽しむ花として平安時代から人々に愛されてきました。

2つ目は、蘇芳色です。このカラーは、やや暗めの紫がかった赤色。「蘇芳」という植物の芯にある色素を、ミョウバンや灰汁を使って色を作り出していきます。

夏におすすめのカラー
薄青色
です。薄青とは、黄みが淡い浅緑色のこと。夏が深まったときに、薄青色に紅や赤、紫などを加えると鮮やかに着物を着こなすことができるでしょう。

2つ目は、朽葉色です。くすみがかった黄色なので、夏の終わりにぴったりのカラーだといえます。赤と合わせると、一気に鮮やかになることでしょう。

秋におすすめのカラー
落ち栗色
です。その名のとおり、栗色のこのカラーは秋の着物におすすめです。赤褐色の深い色合いが秋の訪れを表してくれることでしょう。

冬におすすめのカラー
枯色
です。冬の野原に咲く草花を思わせる、枯れてくすんだ黄色の色合いを表すこのカラー。冬に用いると、秋の名残を感じさせながることもできるでしょう。

着物の柄や色の季節ごとの決まりはある?

昔とは違い、最近では着物の柄や色に特別な意味を持つということはなくなりました。「着物はファッションに過ぎない」という考えの人も増え、「この時期だからこの着物」というより、「個性」を大切にする傾向が高まっています。

着物を着る際は、あまり固く考えずに楽しんで着るようにしましょう。着物も洋服と同じように考えましょう。たとえば、桜が咲き始める時期になると明るいカラーの洋服を選ぶことが多くなります。着物の選び方もそれと同様で、季節に変えて選ぶことができるでしょう。

しかしながら、着物に対する考え方や楽しみ方は人それぞれ。着物の歴史は長いので、規則やルールというものは時代によって変化しています。そのため、決まったルールに縛られず、その時代にふさわしい着こなしを楽しむことが重要です。洋服を着る際、冬なのに明るい色を着てはいけないということはありません。着物も同様です。自分が着たい色や似合う柄を取り入れて、着物を楽しみましょう。

 

日本には四季があるので、季節ごとに柄や色を選ぶならセンスよく着物を着ることができるでしょう。四季に合わせた着こなし方を知っておくならば、着こなしの幅を広げることもできます。しかしながら、きっちりとした着物のルールを守る必要はありません。「今日はこの色の着物を着たい」と思ったら、自分の好きな色の着物を着ることができるでしょう。

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