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束帯ってどんな着物?昔の着物の魅力と着付け方をご紹介!

公開日:2022/11/01  最終更新日:2022/11/07


日本の歴史には、さまざまな着物が登場しますが、中でも華やかで特徴的なのが十二単や束帯です。十二単は女性、束帯は男性の装束のことを指します。束帯はゆったりとしたシルエットと頭に乗った長い冠が特徴的です。歴史のドラマや雛飾りで見たことがある方が多いのではないでしょうか。今回は、束帯についてご紹介します。

そもそも束帯(そくたい)とは

束帯とはいったいどのような衣服なのでしょうか?長い冠は、お雛様のお内裏様が身に着けていて、見覚えのある方も多いはず。時代背景や成り立ちについて解説します。

束帯の成り立ち

束帯は、平安時代以降の公家の男性がする正装のことです。帯で束ねるため、束帯と呼ばれるようになりました。束帯は十二単と同じく、何枚も衣を重ねて着ていました。平安時代以前は、中国王朝にならい、朝服が着られていました。

次第に朝服から唐風の衣服を脱していき、平安時代になると和風のゆったりとしたシルエットの束帯が用いられるようになります。束帯が着用されるようになりましたが、袴や革のベルトなど、唐風の名残も束帯には残っています。

束帯と衣冠

束帯は儀式や行事の時に用いられ「昼の装束」とも呼ばれていました。束帯はたくさんの衣を重ねて着るので、優雅ですが、窮屈なものでした。夜間の宿直には不向きだったため、簡略化した宿直装束が考案されることになります。

宿直装束は、衣冠束帯とも呼ばれました。衣冠は簡易的な衣服のため、昼間の参内には用いられませんでしたが、鎌倉時代になると、衣冠が次第に昼間も着る衣服として定着し、束帯は儀礼の際に着る衣服へと変化します。

束帯の構成

束帯はどのような衣を重ねて着ていたのでしょうか?構成をご紹介します。

束帯を構成するもの

下から、単、衵、下襲、半臂、袍を着て、石帯と呼ばれる革のベルトをしていました。頭には冠をつけます。下襲は後ろ身頃が長く、着た時に尾を引くような引きずるスタイルをしていました。

束帯の種類

束帯は縫腋袍(ほうえきほう)と闕腋袍(けってきほう)に分けられます。闕腋袍は武官が着る束帯で、武官が動きやすいよう腋の部分が縫われていない束帯でした。平安時代には六衛府という身分制度が登場。一般の武官や未成年は闕腋袍を着用しましたが、役職の高い三位以上の公卿は腋を縫われた縫腋袍を着用していました。束帯は冠や衣、小物は色目や文様など細かい決まりがあり、身分を表すものでもあります。

束帯の着付け方

束帯はどのように着付けるのでしょうか?十二単と同じく、たくさんの衣や小物を身につける必要がありました。

衣紋道を学ぼう

現代で束帯の着付け方を知りたいと思ったら、衣紋道を勉強するのがよいでしょう。衣紋道は十二単や束帯、狩衣や宿直なども宮廷装束を美しく着付けること、また細かい知識や技術の集大成をまとめて衣紋道と呼びます。束帯を着付けることができるようになると、束帯での結婚式の婚礼の着付け、束帯を着用した撮影などの仕事につながる可能性があります。

束帯は、衣をたくさん重ねるので崩れないように衣を重ねたり、しっかり紐を結んだりするテクニックが必要です。一般的な着物の着付けができなくても、十二単や束帯の着付けからスタートすることもできるので、仕事以外にも教養や趣味で着付けを学んでみたい方も衣紋道を学べます。衣紋道は山科流と高倉流があり、多少の着付けの違いが見られます。

束帯の着付け

小袖を着用したところに帯を巻き、足袋を履きます。次に衵、袴を着用。表袴を履き、腰ひもは内側に入れ込むなどしていました。腰ひもの結び方には立片鉤三段結びという結び方が用いられました。下襲を重ね、こちらも腰元で紐を結びます。下襲の裾は後ろに長くたらし、ひきずるようにします。袍を肩にかけて両前身頃をかきあわせて、形をととのえます。

袍はたっぷりとして大きいので前側は懐の込み入れで調整、後ろ側は、はしょって格袋に入れ込んでバランスを調整しました。石帯を結び、飾剣をつけ、平緒を前で結んだら完成です。頭には冠をかぶりました。衣の色や裾の長さ、石の飾りの種類などで身分を表しました。

束帯はどこで着られる?

束帯は、婚礼衣装として着用できるほか、十二単や束帯の着付け体験ができる施設、イベントなどで着られます。興味がある方は調べてみてください。

まとめ

束帯は女性の華やかな十二単と比べると黒や赤などの色味が中心で地味に見えますが、十単と合わせて束帯の着付けを学ぶことができれば、格式の高い婚礼やイベント、体験の着付けなどの仕事の幅が広がります。また、宮廷装束の歴史的な専門知識を身に付けることで趣味や教養も広がり、着物の知識が深まるでしょう。一般的な着付けができなくても十二単や束帯の着付けからスタートすることもできるので、着付けの知識がない方でもチャレンジできます。

博物館で展示物を見たり、平安時代の映画やドラマを見たりする際に束帯の知識があると、より深く歴史を楽しめるようになるでしょう。衣紋道を学ぶことで、十二単や束帯でも崩れないようなしっかりとした着付けの知識や技術も身に付きます。高い着付けの技術は、一般的な着物の着付けにも役立つでしょう。

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