着物を持ち運ぶバッグの種類と選び方のポイントについて解説!
着物教室に通う際には、着物や道具を持っていく必要があります。着物に関する道具は数多くあるので、「効率よく持ち運べるか」ということは大きなポイントになるでしょう。この記事では、着物を持ち運ぶバッグの種類と選び方のポイントを解説します。着物を扱っている方は、参考にしてください。
着物を持ち運ぶバッグの種類
着物を持ち運ぶバッグは主に4種類あります。
1つ目は、着物バッグです。着物バッグとは、着物を持ち運ぶための専用バッグのこと。着物専用で作られただけあり、着物を収容しやすい構造になっています。着物にシワがついてしまうリスクも少ないでしょう。価格も、5,000円〜1万円程度のお手頃価格です。着物の持ち運びが普段から多い方や、着付け教室に通う予定がある方は、1つ持っていると便利なアイテムでしょう。
2つ目は、紙袋です。着物は、大きめの紙袋に入れて持ち運びすることも可能。しかし、紙袋では着物を固定することはできません。そのため、中でずれてシワになってしまうこともあり得るでしょう。そのため、持ち運んだ後に着物を着る予定であれば、紙袋はおすすめできません。着物をクリーニングに持って行くなどの場合には、紙袋で充分でしょう。ただし雨が降っている時には、着物の色落ちを防ぐため、ビニール袋に包んでください。
3つ目は、キャリーバッグです。遠方に着物を持っていく際は、キャリーバッグを活用しましょう。着物以外の荷物もまとめてキャリーバッグに入れることができます。着物の周りに隙間が多いと、中でズレてシワができてしまうことも。タオルなどを使って隙間をうめるようにしましょう。また、着物を詰め込んでしまうなら、押し跡がついてしまうかもしれません。キャリーバッグに何度か詰める練習をしてみましょう。
4つ目は、風呂敷です。まず、「直接風呂敷で包む」という方法があります。その場合、帯・長襦袢・着物・帯揚げ・帯締めの順番で重ねて包みましょう。着物のサイズに合わせて風呂敷の包み方を合わせられるというメリットがあります。中でもずれることなく、シワもできにくいでしょう。
また、「箱ごと風呂敷で包む」という方法も。大判の風呂敷で箱を包み、端を結び持ち手を作って持ち運びます。別のバッグに差し替える手間が省けるでしょう。風呂敷で着物を持ち運ぶ際は、水平を保つことが難しいことがあるので車移動の方におすすめです。
着物を持ち運ぶバッグの選び方のポイント
着物を持ち運ぶバッグは4種類ありますが、用途やシーンに合わせてバッグを選びましょう。着物バッグは、着物専用のバッグなのでポケットや仕切りがたくさんあります。和装小物を収納するのにも便利。そのため、着付け教室に通う人にはおすすめです。
また、荷物が多い時は、ゴロゴロ引いていけるキャスター付きのキャリーバッグに入れるのもよいでしょう。旅行先に着物を持って行く際は、キャリーバッグに入れる前に、風呂敷包みにできます。そうするなら、旅行先までシワをつけずに着物を持って行くことができるでしょう。
着物を持ち運ぶ際に注意するべきポイント
着物を持ち運ぶ際に注意するべきポイントを6つ紹介します。
1つ目は、衿芯をケースに収納することです。折れやすい衿芯は、丸い缶などに入れてもとい運びましょう。
2つ目は、下着や足袋の袋を処分しておくことです。荷物はできるだけ身軽にしたいもの。新品の下着や足袋があるなら、袋から出しておくとよいでしょう。
3つ目は、箱から出せるものは出しておくことです。草履や帯締めセット、伊達衿、ショールなどを箱から出しておきます。
4つ目は、便利な羽織を持っていくことです。旅行先では、着物の上から着るコートや羽織があると便利。防寒としての役割はもちろんのこと、汚れ防止としても旅行先では大活躍することでしょう。生地の薄いレースの羽織は軽くて邪魔になりません。
5つ目は、下駄を持参することです。旅行先へ着物を持って行く場合、フォーマルでなければ下駄はおすすめです。軽く、歩くやすい下駄。旅行に持って行ってはどうでしょうか。
6つ目は、半幅帯にすることです。名古屋帯から半幅帯に変更するなら、荷物の重量はかなり変わります。帯枕・帯揚げ・帯締めが省略でき、しっかりした帯なら帯板も必要ありません。紬や小紋などのカジュアル着物なら、半幅帯や細帯にすることで、荷物を軽量化できるでしょう。
着物を持ち運ぶバッグは、着物バッグ・紙袋・キャリーバッグ・風呂敷の4種類。その中から、自分の用途やシーンに合わせてバッグを選びましょう。荷物が多い時は、キャスター付きのキャリーバッグがおすすめ。シワができてしまう可能性があるので、キャリーバッグに入れる前に、風呂敷包みにすることがおすすめです。これらのバッグを使いこなして、効率よく着物を持ち運びましょう。