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近江上布は700年以上続く伝統工芸品!上品な織物の魅力をお届け!

公開日:2022/11/01   最終更新日:2022/11/07


近江上布とはどんな着物なのか知りたいと思っている人も多いことでしょう。高価な着物だからこそ、季節感や場所にぴったりとマッチしておしゃれに着こなしてみたいものですね。そこで今回は、古くから受け継がれてきた伝統的な近江上布の魅力についてお伝えします。ぜひ美しい着物のコーディネートをマスターして、おしゃれを楽しんでください。

近江上布とは

近江上布は、滋賀県湖東地方にある愛知郡や神崎郡で作られている麻織物です。琵琶湖があることで有名な湖東地方は、近くを愛知川や能登川が流れていることもあり、昔から豊かな水に恵まれている土地でした。そこで作られている近江上布は、高級品として重宝されており、伝統的工芸品にも指定されています。

近江上布の特徴としては、さらさらとしていて肌触りがよく、涼しげで爽やかな風合いというのがあげられます。吸湿性・通気性に優れていることから、浴衣など夏用の着物として好まれています。そして、何といっても上品な絣(かすり)模様に染めあげるというのが、近江上布の大きな特徴です。絣模様には「経糸絣(たていとがすり)」「緯糸絣(よこいとがすり)」「経緯併用絣」があります。

これらの絣模様を作り出すために、湖東地方では独自の技法が開発されました。それが櫛押捺染(くしおしなっせん)と羽根巻き捺染です。櫛押捺染は、櫛型の専用道具の刃の部分に染料をつけ、糸に押し付けることで模様を作り出す技法です。大変手間のかかる手法なので、希少価値が高く「幻の上布」とも呼ばれています。羽根巻き捺染は、羽根と呼ばれる枠に麻糸を巻き付けて、その上に型紙を置いて染めあげていく技法です。

また、近江上布には絣模様のほかにも生平(きびら)と呼ばれる漂泊していない麻糸で織った生地も存在しています。生平の緯糸には麻の手績み糸(てうみいと)が使われています。手績みとは、麻の繊維を手で裂いて糸を紡いでいく手法のこと。機械化が難しく、手作業で行わないといけないので、大変手間と根気がかかる作業なのです。昔は麻布の原材料は大麻を使用していましたが、現在では苧麻(ちょま)を使用するのが一般的になりました。しかし、現在でも生平は大麻の手績み糸を使用しています。

近江上布の歴史

もともと近江地方は琵琶湖が中心に位置し、周囲を山々に囲まれている土地です。山に降った雨が地下に浸透し、湧き水となり、川となって琵琶湖に注がれます。このように水が循環される自然環境が整った豊潤な土地が大麻栽培に最適だったため、昔から盛んに大麻が栽培されるようになったのです。近江上布は、鎌倉時代に京都の職人が近江に移り住み、農業をしながら麻織物の技術を住民に伝えたのが始まりだといわれています。

江戸時代に入ると全国を売り歩く近江商人によって、全国に広く知られるようになりました。湖東地方で作られた上質な麻布が中山道高宮宿に集まったことから「高宮布」と呼ばれて大変重宝されていたのです。彦根藩もこの良質な高宮布を保護し、将軍にも献上したほどです。さらに近江商人は高宮布を売り歩くだけでなく、東北地方から苧麻を持ち帰りました。これによって近江上布は全国に知られるだけではなくて、新しい技術も開発していくのでした。

1700年代後半には「板締」や「櫛押捺染」など独自の染めの技術が開発されていきます。明治時代には、伝統的な技法に加えて近代的な技術を取り入れることで、麻織物のさらなる発展につながりました。さらに昭和に入ってからは「型紙捺染」と呼ばれる型紙を使った染めの技術が開発されています。そして1977には、独特の絣模様と生平が近江上布として経済産業省から伝統的工芸品に指定されたのです。

近江上布の美しい着こなし方

近江上布はフォーマルなシーンよりも、カジュアルにおしゃれを楽しむシーンに最適です。だから、合わせる帯も格の高いものよりもカジュアルに身に着けられるものを選ぶとよいでしょう。

たとえば名古屋帯などは、袋帯が簡単に結べるように改よされているので、カジュアルに着られる近江上布との相性が抜群です。博多帯も、一年中使用できるうえ、浴衣などとは相性がよく、初心者でも気軽に身に着けられる便利な帯です。また、近江上布は夏の着物に使われるため、帯の素材も夏の素材を選ぶとよいでしょう。

おすすめなのが絽・紗・羅・麻です。どの素材も糸の間隔が広く薄く織られているのが特徴です。夏の着物は軽く上品に着こなしたいので、帯も重くならないものを選びましょう。そして色合いも大事なポイントです。赤や黄色などの暖色系の帯もありますが、夏は涼やかに見えるように着たいものですよね。着物に合わせてすっきりと軽やかに見る色の帯を選ぶことで、美しく着こなせるのではないでしょうか。

まとめ

以上、近江上布の魅力や歴史についてまとめました。豊かな自然環境のもとで栽培が盛んになった上質な麻で作られた近江上布の歴史は長く、昔から高級品として人々に愛されてきました。さらりとした素材は着た時の肌触りが心地よくて、夏の着物にうってつけです。格式ばらずにカジュアルに着られるのが魅力なので、お出かけする際に着物のおしゃれを気軽に楽しんで見てはいかがでしょうか。

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