着付け教室に通う前に確認しよう!着物を着るのに必要なアイテムって?
着物は日本の文化の一つであり、昔はかなり身近で日常でも着用するものでしたが、時代の流れに伴って着物を着る機会は段々と減っていき、今では着物を着たことがないという人も多くなりました。
しかし、近年改めて着物の良さが見直されていることもあり、着物を着たいと考える人も増えました。浴衣と同じように考えてしまいがちですが、着物は浴衣とは違い簡単に着ることができず、素人が着付けることは難しいです。
自分で着物を着るようになりたい人や、他人に着付けられるようになりたいとなれば、着付け教室に通うという選択をすることになるのではないでしょうか。現在日本には数多くの着付け教室があり、足を運ぶ際には評判が良く信頼できる教室を選ぶことが大切です。
着付け教室に行きスムーズに着付けを学んでいくためにも、着付け教室に通う前には着物を着るために必要なアイテムは何かということを知っておくべきです。着付け教室によっては、借りることができるものもありますが、いずれは自ら揃えなくてはならなくなるものなので、アイテムの種類や料金も頭に置いておくべきです。
着終わった後からは見えない部分に必要なもの
着物を着るとなれば目に見えている部分である、着物や帯といったものが必要ということはわかりますが、着た後には見えていない部分である基礎からしっかりと準備をしていくことが、美しく着物を着こなすためには必要不可欠となります。
まずは下着に気をつけるようにしましょう。普段身につけているものではなく、ブラジャーは和装ブラジャーかスポーツブラジャーなど、ワイヤーの入っていないものを選ぶ必要があります。ショーツはラインが響かないものを選び、着物を着た後に下着を身につけていることがわからないようにしておくべきです。
肌襦袢と裾除けは着物を着てもちらっと見えるものなので気をつけなくてはなりません。肌襦袢と裾除けは、肌に直接触れるものということもあり、汗をしっかりと吸収してくれる重要な存在で、着物を快適に着ることができるかに影響を与えます。肌襦袢と裾除けの代用品として浴衣スリップを使ったり、肌襦袢の代わりにキャミソールを使い、裾除けの代わりにペチコートなどで代用することもできます。
その他にも長襦袢や半襟も必要となります。肌に直接着物が触れることを防ぐことができ、汚れの防止にもなります。着物を着た時には半衿と袖が少しと見えるようになっていて、半衿は長襦袢に縫い付けて使うことになります。市販されている長襦袢の中には、半衿がすでに縫い付けられているものもあり、それを選んでおけばわざわざ縫い付ける手間がかかりません。
着付けの際に重要になる小物類について
腰紐は着付けの際に必ず必要な小物です。五本程度必要ですが、着付けにコーリンベルトやゴムベルトを使用する場合ならば、それよりも少なくて済むこともあります。
他にも帯枕は帯をしっかりと支える大切な小物のひとつであり、着付けの際には必ず必要です。さまざまな形状のものがありますが、長持ちするものを選ぶようにしておきましょう。
その他にも足袋や帯板、伊達締めなど、着物を着る際には目に見えている部分と見えていない部分を合わせ、数多くのものが必要になってきます。
補正するために必要なタオルについて
着物を着るときには、体型を着物に似合うものにしていくことが大切であり、そのためにも補正に使うタオルはかなり重要な存在となってきます。人それぞれ体型には違いがあるので、一概にどの程度必要とは言えませんが、タオルは基本的に五本程度準備すれば十分ではないでしょうか。タオルは身体の凹みを補正する際に使用するため、細身の方の場合は五枚、ふくよかな場合でも三枚でも準備しておきましょう。
タオル補正を使用しない人もいますが、初心者の場合にはタオルを使った方がスムーズに着付けられることが多いです。淡いカラーの着物の場合には、タオルが透けてしまうこともあるので、タオルは白いものを準備しておくべきです。着物を美しく着こなすことができるのかは、補正で決まると行っても言い過ぎではないので、自分の体をよく観察して、どこの部位をどれくらい補正すればいいのかを見極めるべきです。
着物を着るときにはかなり多くのものが必要となり、目に見えてわかるものだけではありません。着物はピンからキリまで値段が様々なように、小物の値段もピンからキリまであります。どんな着物の種類を着るのか、どんな帯を結ぶのかによって揃えるものは異なります。
着付け教室に通う前には、何が必要になるのかという持ち物を改めて確認しておくようにするべきです。貸してもらうことができるものは、購入せずに後々購入するという方法もあります。
着物の着付けで必要になるものは、着物の種類や体型による違いももちろんありますが、着付け教室のスタイルによる違いもあるので気をつけておかなくてはなりません。着付け教室に行く前にある程度必要なものを理解しておくと、スムーズに着付けをマスターすることにつながります。