
男性必見!失敗しないメンズ着物の格好いい着付け術

着物は日本の伝統衣装として男性の装いにも上品さを与えてくれます。しかし、何から揃えればよいか、どの順番で着ればよいか分からず、戸惑ってしまう人も少なくありません。この記事では、初心者でも迷わずにメンズ着物を格好よく着こなすための道具や着付け手順、帯や羽織の使い方まで、順を追ってわかりやすく解説します。
メンズ着物の着付けに必要な道具と基本アイテム
メンズ着物を着るとき、まずはどんな道具やアイテムが必要かを知っておくことが大切です。何を用意すればよいのか分からないと、着付けの前から戸惑ってしまいます。ここでは、初心者でも迷わず揃えられる基本の道具とアイテムをご紹介します。
肌着と襦袢
着物の下に着る肌着は、体の汗や汚れを防ぐ役割があります。男性用の肌着はVネックのシャツやステテコ、スパッツで代用できます。夏は薄手のもの、冬は少し厚手のものを選ぶと快適です。
肌着の上に着る襦袢は、着物の形を整えるための重要なアイテムです。長襦袢は長めで、裾までカバーするタイプです。半襦袢は上半身だけの短いタイプで、よりカジュアルに着たいときに便利です。
着物本体
着物本体は、いわばメインの衣装です。男性用はシンプルで直線的なデザインが多く、色は落ち着いたものが中心です。長着と呼ばれるこの着物は、身頃や袖、衿などから構成され、体に合わせて折り返すことで調整できます。
丈の長さはくるぶしあたりが一般的で、男性の場合は女性のように余分を折り返す「おはしょり」はほとんど必要ありません。
帯
着物を体に固定する帯は、角帯や兵児帯が一般的です。角帯は硬さがあり、礼装や普段着でも使える万能タイプです。兵児帯は柔らかく結びやすいため、カジュアルな装いに向いています。
帯は着物の見た目を大きく左右するポイントでもあり、色や素材を選ぶとコーディネートの印象も変わります。
足袋と履物
足袋は靴下の代わりで、着物を履くときには必ず用意します。礼装なら白の足袋が基本ですが、普段着なら柄付きでも大丈夫です。履物は草履や雪駄、下駄があります。
草履はフォーマルに、下駄は夏祭りやカジュアルシーンに、雪駄は両方に使える便利な履物です。足元がきちんとしていると、着物全体の印象も引き締まります。
補助アイテム
着物を整えて着るための補助アイテムも揃えておくと便利です。腰ひもは着物や襦袢を固定するために必要です。伊達締めは腰ひもの上に使い、着崩れを防ぎます。
衿芯は襦袢の衿に差し込むことで衿の形を整え、帯板は帯のシワを防ぎます。これらをセットで揃えておくと、初めての着付けでもスムーズに進められます。
初心者でもわかるメンズ着物の正しい着付け手順
道具やアイテムを揃えたら、いよいよ着付けです。男性用の着物は女性用よりもシンプルで、手順さえ押さえれば初めてでも難しくありません。ここでは下から順に着る基本の手順を紹介します。
足袋と肌着から
まず足袋を履きます。足袋は金具を下から順にはめて、足首にぴったり合うように調整します。その上に肌着やステテコを着用します。肌着は体のラインに沿うものを選ぶと、着物を着たときにシワが出にくくなります。
襦袢の着方
襦袢は片方ずつ腕を通して羽織ります。背縫いが体の中心にくるように整え、右の衿元を左腰に沿わせ、左の上前を右腰にもってきます。腰ひもを腰骨の上で結び、結び目は正面から少しずらしておくと、着物を着たときに圧迫感がありません。脇のシワも整えておくと、上から着る着物がきれいに決まります。
着物本体の着方
着物本体も襦袢と同じ手順で羽織ります。背縫いを中心に合わせ、右前と左上前を整えます。腰ひもで固定してシワを取り、体に沿うように整えます。男性は丈の長さが体に合っているため、おはしょりを作る必要はなく、腰ひもはきつく締めすぎないことがポイントです。
最後の仕上げ
襦袢と着物の重ね方が整ったら、腰ひもや伊達締めを使って着崩れを防ぎます。全体を鏡で確認し、肩や背中のシワがないかをチェックします。初めてでも、順序どおりに進めればスムーズに着付けが完成します。
帯の結び方と羽織で格上げするメンズ着物の仕上げ術
着物本体を着たら、次は帯の結び方と羽織で全体の印象を整えましょう。帯や羽織の使い方で、見た目の格やおしゃれ感がぐっとアップします。
貝の口結びで帯を整える
男性用の帯の基本的な結び方のひとつに「貝の口結び」があります。帯の片方を半分に折り、左肩にかけて背中の中心で調整します。幅の広い方を胴に2〜3周巻き、余った部分を内側に折り込み、形を整えます。
結ぶ位置は腰骨の上あたりが基本です。位置が高すぎると違和感が出るため、鏡を見ながら調整しましょう。
羽織で印象を引き締める
外出や式典などで羽織を着ると、着物全体の印象が引き締まり、品格が増します。羽織はジャケットのような役割で、長着の上に羽織ります。丈は膝下くらいが目安です。
羽織紐で前を軽く留めると、洋服でいうネクタイのようなアクセントになります。紋付きの羽織なら礼装、紋なしならカジュアル向けです。
小物でおしゃれ度アップ
帯に扇子を差したり、巾着袋や信玄袋をもったりすると、さらに着物らしい印象になります。とくにカジュアルな着こなしでは、色や柄の違う羽織紐や扇子を選ぶだけで個性を演出できます。着物は全体のバランスが大事なので、帯と羽織、小物を意識するだけでぐっとおしゃれに仕上がります。
まとめ
メンズ着物を格好よく着こなすためには、道具を揃えること、下から順に正しい手順で着ること、そして帯や羽織で仕上げることが大切です。初心者でもポイントを押さえれば、シンプルで美しい着付けが完成します。足元や小物まで気を配ることで、見た目の印象もぐっと引き締まり、普段の着こなしでも品格を感じさせるスタイルになります。もし「一度、誰かに教わりながら着てみたい」と思ったら、着付け教室に通うのもおすすめです。プロの講師から直接学べば、手順や帯結びのコツを短時間で身につけることができ、失敗を防ぎながら自信をもって着物を楽しめるでしょう。










