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着物にアクセサリーはOK?フォーマル・カジュアル別のマナー

公開日:2024/12/15  

アクセサリー

着物にアクセサリーを合わせる際、フォーマルなシーンでは上品さや控えめさが求められるため、華美なアクセサリーは控え、パールなど落ち着いたデザインを選ぶと良いでしょう。一方でカジュアルな場面では、遊び心のあるアクセサリーで個性を出すことも可能です。本記事では、シーンに合わせたアクセサリー選びのポイントをご紹介します。

着物にアクセサリーはダメなのか

着物にアクセサリーを合わせることは、ダメではありません。現代では、着物姿にも華やかさを添えたいとアクセサリーを取り入れる方が増えています。しかし、もともと着物文化においてピアスやネックレス、指輪などの洋風のアクセサリーは一般的ではありませんでした。

江戸時代や明治時代には、装飾品といえば「かんざし」など髪飾りが主で、それ以外は控えられていたのです。そのため、着物に洋風のアクセサリーを合わせることに対して抵抗を感じる方もいます。

さらに、着物は素材がデリケートなため、引っかかりやすいアクセサリーには注意が必要です。とくにシルクや高価な織物は傷がつきやすく、アクセサリーもまた引っかかることでダメージを受けることがあります。

せっかくの着物姿やお気に入りのアクセサリーに傷がついてしまっては、特別な日の気分も台無しになってしまうかもしれません。ですから、着物とアクセサリーを組み合わせる場合には、お互いの美しさを壊さないように工夫することが大切です

フォーマル着物とカジュアル着物で異なる

着物にアクセサリーを取り入れる際、フォーマル着物とカジュアル着物ではルールが異なります。以下で詳しく見ていきましょう。

フォーマル着物とアクセサリー

まず、フォーマル着物とは、留袖、振袖、訪問着など、礼装として用いられる着物のことを指します。これらは格式の高い場で着用するもので、結婚式や入学式、七五三のお祝いなどの厳粛なシーンで選ばれることが多いです。

そのため、基本的にはアクセサリーは控えたほうが良いとされています。フォーマルな場では、派手な装飾よりも落ち着いた上品さが求められるため、ネックレスや大ぶりなイヤリングなど、洋風のアクセサリーは避けるのが一般的です

しかし、例外として結婚指輪やかんざしなど、控えめで品のある髪飾りであれば身につけても問題ありません。結婚指輪は日常的な装飾品として許容されているため、フォーマルな場でも自然な装いの一部として認識されています。

カジュアル着物とアクセサリー

カジュアルな着物では、アクセサリーの自由度が高まります。カジュアル着物とは、小紋や紬などを指し、日常使いからカジュアルな集まりまで幅広く利用される着物のことです。カジュアル着物のコーディネートにおいては、アクセサリーを上手に取り入れて個性を表現することができます。

現代では、着物も普段着の一部としての位置付けが見直され、アクセサリーを気軽に楽しむ方が増えてきました。ピアスやネックレス、ブレスレットなど、自分の好きなアクセサリーと着物を組み合わせることで、着物姿にも華やかさや個性を添えることができます

ただし、年配の方がいる席や、格式ばった席では多少の配慮が求められるかもしれません。伝統を重んじる年配世代には、洋風のアクセサリーに違和感を覚える方もいるため、気になる場合はシンプルなアクセサリーを選ぶと良いでしょう。

しかし、基本的には、時代に合わせた自由な着こなしができるのがカジュアル着物の魅力です。洋服感覚でお気に入りのアクセサリーを合わせ、コーディネートを楽しんでください。

アクセサリー別に見る着物でのマナー

着物に合わせるアクセサリーには、それぞれの特性を考慮したマナーがあります。以下でそれぞれ解説します。

指輪

まず指輪についてですが、デザインに爪のあるタイプは、繊細な着物に引っかかってしまう恐れがあるため、なるべく避けたほうが安心です。引っかかりがなく、小さめの指輪を選びましょう。なお、フォーマルでもカジュアルでも、結婚指輪はつけていて問題ありません。

ネックレス

ネックレスは、着物の衿元から見えにくいため、つけていてもあまり目立ちません。せっかくのアクセサリーが隠れてしまうこともあり、ネックレスは控える方も多いです。

ブレスレットや時計

ブレスレットや時計は、着物との相性があまり良くありません。着物の袖口に隠れてしまうことが多いだけでなく、着物全体の品格や美しさが損なわれてしまう場合もあります。とくにフォーマルな場では、これらの腕のアクセサリーは避けるのが無難です。

ピアスやイヤリング

ピアスやイヤリングは、着物に合わせる際にも比較的取り入れやすいアクセサリーです。小さな宝石やパールのデザインであれば、控えめで上品な印象を与え、着物との調和もとりやすいでしょう。華美になりすぎず、上品な輝きを添えたい場合にはおすすめです。

帯留め

帯留めは、着物特有のアクセサリーであり、カジュアルな場やパーティーなどでの訪問着や小紋に良く合うでしょう。さりげなく帯にアクセントを加えることで、着物姿に個性をプラスできます。しかし、フォーマルな場では控えめにすることが大切です。

まとめ

着物にアクセサリーを合わせる際は、フォーマルかカジュアルかによって配慮が異なります。フォーマル着物では、派手な装飾は避け、結婚指輪や控えめな髪飾りに留めるのがマナーとされています。一方、カジュアル着物ではアクセサリーで個性を表現することも可能です。指輪やピアス、帯留めなども工夫次第で着物にぴったり馴染みますが、着物の繊細さを尊重し、互いの良さを損なわないよう配慮することが大切です。着物本来の美しさを引き立てながら、アクセサリーを楽しんでみてください。

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