冬に暖かく着物を着こなすには?コーディネートのポイントを解説!
冬は外気温が0℃を下回ることもあります。そのため、着物でも快適に過ごせるのか不安に思う人もいるでしょう。冬でも快適に過ごせるように着物にひと工夫されているのが特徴です。そのほかにも、羽織や道行などが販売されているので、冬でも寒さを感じることなく着物を楽しめます。今回は、冬に着る着物コーデやおすすめの色や柄を紹介します。
冬に着る着物の選び方
冬の寒さのなかでも快適に過ごせるように、着物にひと工夫されているのが特徴です。袷の着物やウールの着物について紹介します。
冬でも着物を楽しめる
気温が0℃を下回るときでも、着物を楽しめるようになっています。着物だけで過ごすのは寒さを感じますが、着物用コートを身に着けることや、防寒対策の知識を蓄えておくことで、冬でも快適に過ごせます。
袷の着物
裏地が付いた着物を指します。春と夏のときに着用する生地が薄い着物ではなく、生地が2枚になっているので冬に適しています。
フォーマルな装いが求められるときだけではなく、カジュアルな場面でも身に着けられるものも販売されているので、どのような装いでも暖かく過ごせます。一般的に、ウールの着物はカジュアルな場面で使用するようになっているので、フォーマルな装いとして身に付けないようにしましょう。
ウールの着物
こちらは袷の着物とは異なり、二枚合わさっていることがありません。
その理由は、ボリュームが出てしまうことで見栄えが悪くなるからです。しかし、単衣に仕立てられていても保温性は抜群なので、冬でも快適に過ごせます。
また、そのほかのメリットとしてシワや汚れが付きにくいことも挙げられます。シワが付きにくいので、自宅で洗濯できます。クリーニングのサービスを利用する必要が無いので、費用の負担を軽減できます。
しかし、デメリットもあります。それは、虫食いに見舞われやすいということです。長い期間着物を収納スペースにしまっていたところ、着物の一部に虫食いが発生していたということにならないように、収納スペースには防虫剤を使用しましょう。
冬におすすめの着物の色と柄
冬は植物が春に向けて準備している期間なので、装いを鮮やかにしましょう。これにより、冬の寒さを感じにくくさせる効果があります。
メリハリのある色を取り入れる
冬は、草や花の色が無くなってしまうので、着物の色にメリハリを加えるようにします。メリハリを加えることで、冬の寒さを感じにくくする効果も期待できます。
たとえば、赤や緑などです。年末年始で着物を身に着けるときは、華やかな装いを心がけるとよいでしょう。
南天
縁起がよい柄として親しまれています。正月などの飾りとして馴染みのある植物です。
松竹梅
冬の寒さに耐えるという意味で松竹梅の柄がおすすめです。苦難に耐えて開花する様子を表現します。成人式や結婚式などのおめでたい場面で着用しましょう。
椿
12月から2月にかけて、こちらの柄を取り入れてみましょう。春が訪れる頃に花が咲きます。おしゃれに着こなしましょう。
冬を暖かく過ごす着物コーディネート
さまざまなアイテムを駆使しておしゃれを楽しめるのが冬の着物の魅力です。自分に合ったものを選択しましょう。着用マナーを事前に調べておくとよいでしょう。
羽織
こちらは洋服に例えるとアウターになります。着物だけでは寒さが厳しいときや屋外を歩くときに、体が冷え切ってしまわないように羽織を身に付けましょう。
こちらは、カジュアルなアウターとして着物を身に着ける人たちに親しまれています。着用する機会は屋外だけではなく、室内でも可能です。冬には裏地が付いている羽織を身に着ける機会が多くなります。
道行
洋服に例えるとコートになります。こちらは羽織とは異なり、室内で着用するのはマナー違反です。屋外で着用しましょう。
そして、ややフォーマルな装いが求められているときに着用するようにします。礼装に合わせましょう。しかし、ややフォーマルな装いが求められているときだけではなく、カジュアルな場面でも着用できます。この際、小紋柄や紬素材のものを選択しましょう。
道中着
基本的にはカジュアルなコートとなっていますが、フォーマルな装いとして身に着けることも可能です。
フォーマルな装いとして着用するときは、無地や絵羽付けのものを選択しましょう。こちらも道行と同じく、室内で着用するのはマナー違反です。
和装コート
こちらは洋服に例えるとロングコートです。コートなので室内では脱ぐようにします。
着物の上から羽織りやすくなっているので、コートに慣れていない人にもおすすめです。柄は無地のものが多いので、フォーマルな装いからカジュアルな場面まで着用できるようになっています。
まとめ
冬は寒いですが、冬でも快適に着物で過ごせるようになっているので、気軽に着物を身に着けて出かけましょう。和装コートや道中着などの着物コーディネートの種類が豊富なのは嬉しいものです。この機会におしゃれを楽しみましょう。冬はメリハリのある色を取り入れて鮮やかな気分になってください。そして、柄は縁起のよいものを取り入れて、冬の寒さに耐えながら春の訪れを待ちましょう。