男性はどんなときに着物を着る？着物を着用する機会についてご紹介！
近年は、着物をカジュアルシーンでも着用する人が増加傾向にあります。自宅で過ごすときの普段着として着用している人もいます。また、結婚式や七五三などのお祝いのときにも着用しています。男性は女性とは異なり、着物を身に着けるときに時間と労力がかかりません。そこで今回は、男性が着物を着るシーンについて解説します。
男性着物は大きく分けて2種類
2つの種類に分かれています。それぞれのシーンに合った着物を選択しましょう。
カジュアルシーンで着用する着物
夏には浴衣や麻でできた着物を着用します。高温多湿の夏を少しでも涼しく快適に過ごせるように、素材にこだわりましょう。
また、それ以外の季節では、デニム素材の着物、自分で洗濯できる着物、紬でできた着物を着用します。初めて着用する人でも簡単に着こなせるようになっているため、まずはデニム素材の着物や自分で洗濯できる着物から着用してみましょう。
価格もリーズナブルで、1万円以下で購入できるようになっています。着物を身に着けるときに必要な羽織、雪駄、足袋などを購入すると3～4万円程度になります。
そして、自分の体のサイズに合った着物を着用したい人は、オーダーメイドで制作することも可能です。この場合の予算の目安は6万円～となっています。
フォーマルシーンで着用する着物
素材が絹のシルクでできているものを着用することが多いです。フォーマルな装いとして認識していたけれど、実際はカジュアルシーンで着用するというケースもあります。
ただし、つぎのようなシーンにならないように注意しましょう。たとえば、紬でできた着物などはカジュアルシーンで着用するものになるため、フォーマルシーンに適していません。理想は、ちりめん着物や紋付袴などになります。
予算の目安は、着物一式で30～40万円です。カジュアルシーンで着用する場合よりも費用が高額になるため、レンタル着物サービスを利用する人が多くなっています。
男性が着物を着用する機会
2つのシーンに分けて紹介します。結婚式などのお祝いのときに着用するだけではなく、カジュアルさを大切にして着物を楽しめるようになっています。
カジュアルシーン
夏祭り、花見、紅葉狩りなどのシーンで着用します。また、浅草や京都などの和の風情がある場所に出かけたときにも着用しましょう。観光客が浴衣やデニム素材の着物を着用していることが多いので、目立ってしまうことがありません。
また、近年では企業の新年会や忘年会、自宅での普段着にも着用している人がいます。男性の着物は、女性の着物よりも手間と時間をかけずに着用できます。
今までのようにフォーマルな装いのときに着用するだけではなく、カジュアルシーンでも着用するようになってきました。若者も洋服と同じようにおしゃれ感覚で楽しんでいるため、今後もそのような動向が続くでしょう。
フォーマルシーン
まず、結婚式で着用する機会があります。和装婚のカップルは格式の高い着物を着用するでしょう。さらに近年では、結婚式を挙げずにフォトウェディングを楽しむカップルもいます。和装プランを選択したときに着物を身に付けます。
次に、七五三やお宮参りなどのお祝いで着用することがあります。父親としての威厳を示せるでしょう。そして、会社の重役の挨拶で着用する機会があります。年度初めの挨拶や新入社員への挨拶などの改まった場で挨拶するときなどです。
最後に、学校の先生が卒業式で着用することがあります。格式が高くなりすぎないように、お召し着物やちりめん着物を選択する人が多いでしょう。
男性が着物を選ぶときのポイント
3つのポイントを紹介します。洋服を身に着けるときと同じようにセンスが求められています。自分に似合う着物を身に付けましょう。
季節
季節に合わせて着用する着物を選びましょう。季節外れの着物は違和感があります。一般的に、袷は10月から5月までの間に着用します。単衣は6月から9月までとなっています。単衣は夏制服のようなものです。
素材
着用するシーンに合わせて素材を選択しましょう。一般的に正絹は最高級の素材となっています。そのほかにも、木綿、ウール、化学繊維などがあります。化学繊維は、自分で洗濯できる着物として、主に初心者に親しまれています。
色
紋付は黒となっているのが一般的ですが、そのほかは自分で好きな色を選択できます。ただし、洋服のように自分の好きな色だけを考えて着用するのは控えましょう。
スーツの色を選択するときと同じような気持ちが望ましいです。紺やグレーは落ち着きがあるように見えるため、フォーマルシーンに適しているでしょう。
まとめ
これまで着物を着用したいけど、何かしらの理由で着用するのを迷っていた人は、初心者でも気軽に始められるため試してみましょう。夏祭りや花見などのイベントがあれば着用しやすいでしょう。そのほかにも、昔ながらの街並みが残る場所に出かけたときや、企業の新年会や忘年会のときにも試してみてください。男性が着物を選ぶときは、季節、素材、色に注意しましょう。
