着付けの資格を取得する利点とは？資格の種類と合わせて解説！
着物を趣味で楽しむうちに、また着付け教室に通ううちに着付けの資格取得を目指そうと考える方もいるでしょう。資格は着付けのスキルを示す証明にはなりますが、資格を取得するメリットとは何なのでしょうか。着付け教室で取得できる資格の種類についても詳しく解説するので、メリットを感じた方はぜひ資格取得を目指してみてください。
着付け教室で取得が目指せる資格
着付け教室に通うことで取得できる資格が多数あることをご存知でしょうか。自分で着るのも楽しいけれど、将来着付けの仕事をしたい、人に着付けする技術を身につけたい、さらなるスキルアップを目指したいと思った方は資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
着付けの資格は取得できる認定協会、団体も豊富にあります。ここでは、着付け教室で取得できる資格の一例をご紹介しましょう。
■着付け師
日本和装教育協会認定の資格です。規定の着付け師育成コースを受講、修了することで資格取得ができます。資格は3級～1級まであり、約1年で資格取得を目指すことが可能です。実践的な和装の着付け技術が求められます。
■着物免許
京都きもの芸術文化協会が発行する免許です。資格は5～1級までに分かれています。4級では国際文化教育協会発行の着物国際免許、3級では看板を取得できるため、自宅で教室を開くことが可能になるようです。
■プロ着付け修了証
全国日本着装コンサルタント協会の資格です。全24回の授業を受けることで、結婚式場や美容室で求められる他装の技術を学ぶことができます。
■着付け技能検定
平成21年に認可を受けたばかりの国家資格です。1級は5年、2級は2年の実務経験が受験資格として必須となっています。これらの実務経験があれば誰でも受験は可能ですが、取得は容易ではないため受験対策講座を設けている着付け教室もあります。
着付けの資格を取得する利点
「資格まで取得する必要はあるの？」と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、着物に興味を持って着付けまでできるようになったら、「もっと技術や知識を高めたくなった」「着付けを仕事にしてみたい」と思う方は少なくありません。
では、着付けの資格取得のメリットとは何でしょうか。
■着付け師としての活躍の場が広がる
着付け師として活躍したい方は資格を取得しておくことで仕事の幅が広がります。着付け師の仕事は資格がなくて就ける仕事ではありますが、着付けの仕事をするためには技術だけでなくさまざまな知識を身につけておく必要があります。
たとえば着物生地、染めの種類、年齢に応じた着付けの仕方などは着付け師として身につけておくべき知識でしょう。着付け師の資格があれば実力の証明になり、即戦力として写真スタジオ、結婚式場、呉服店への勤務のほか、和装スタイリストとしても活躍ができるでしょう。
■着付け教室を開くことができる
着付け教室を開く場合にも資格は基本的には必要ありません。しかし先ほど紹介した、着物免許のような資格を取得することによって、着物教室運営についてもしっかり学ぶことができます。また資格のない講師のいる教室よりも、掲示できる資格を持つ講師がいる方が教室に人が集まりやすいといえるでしょう。
身に付けた着付けの技術を、自分が着物を着るときだけに生かすのはもったいないと考え、教室を開く方も多数います。着付けの知識やスキルを生徒に伝えることで、着物の魅力を多くの人に伝えることができるようになるのも着付け教室を開くメリットです。自分の好きな着付けをビジネスにするのも選択の一つではないでしょうか。
■美容師の仕事にも役立つ
美容室を経営している方、美容師を目指している方にも着付けの資格は役立つでしょう。着物の着付けの技術を習得しておけば、着付け、ヘアセット、メイクをセットにして依頼を受けることが可能になります。結婚式や成人式などで着付けを希望するお客さんを呼び込みやすくし、売上アップにもつながるでしょう。
着付け教室に通い始めてから資格を取得するまでにかかる時間
初心者から着付けを習い始めて、資格取得に至るまではおよそ半年から1年ほどといわれています。多くの場合、資格取得のために用意された規定のカリキュラムがあるので、全課程を修了しなければなりません。着付け教室に通う頻度や1回の受講時間によっても異なるため、人によって早い取得が叶ったり、ゆっくりであったりしますが自分のペースで学んでいくことが大切です。
着付けの資格は取得すれば一生の強みになるでしょう。普段着ない着物を特別な日に着たい方や、着物や浴衣を着て観光地を巡ることができるサービスも注目されているため、着付け師が活躍できる場は増えています。せっかく一から学んで身に付けた技術があるのなら、自分の実力を証明するものとして、資格取得を目指すのもよいのではないでしょうか。着付け教室によって取得できる資格はそれぞれ異なります。師範を目指したい、教室を開きたいなど目的に応じたコースのある教室を選びましょう。
