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男性が着物を着るときに必要な物とは?必須アイテムや小物をご紹介!

公開日:2022/04/15  


着物を着用するときは、アイテムを揃えることが欠かせません。小物ひとつで見栄えが違うこともあるので、事前に調べて用意しておきましょう。着物選びも楽しいですが、たくさんの小物からお気に入りを見つけるのも、格別の喜びがあります。見て揃えて嬉しい、必須アイテムと小物の世界へようこそ。

男性が着物を着るときの必須アイテム

男性が着るスーツには、ネクタイやベルトが欠かせません。それと同じように、着物にも必ず必要なアイテムが存在します。いざ着物を着るときに困らないよう、どんなアイテムが必要なのかを覚えておきましょう。

着物を着るときに必要なものといえば、まず帯でしょう。女性用の帯には数多くの種類がありますが、男性用は『角帯』『兵児帯(へこおび)』の2種類です。兵児帯は、子どもが浴衣を着るときに使うフワフワした帯を思い出してください。あれの男性バージョンが兵児帯です。

角帯は、幅が10センチほどの細めの帯で、4mの長さがあります。兵児帯は柔らかい素材でできているので、自宅で過ごすときに使用します。角帯はお出かけ用の帯で、現在はカラフルなものを多く見るようになりました。着物の色やお出かけ先のTPOに合わせて、素材や色を選べます。近年はコム製のものも販売され、こちらはよりしっかりと着物を押さえることができます。

肌襦袢

洋服でいう下着のようなもの。着物の下に着用する肌着です。着物を着る順番は、肌襦袢→長襦袢→着物の順となります。「長襦袢があるなら、肌襦袢は必要ないのでは?」という議論がありますが、肌襦袢は必ず必要と考えてください。

なぜなら、肌襦袢があることで汗を多く吸い取ることができ、着物を綺麗に保てるからです。長襦袢だけだと、大切な着物に汗染みができてしまうかもしれません。着物を長く着るためにも、肌襦袢を着て汚れを防ぎましょう。

長襦袢

肌襦袢の上に着る下着。長襦袢の上には、直接着物を羽織ります。肌着なので白を連想しやすいですが、男性の長襦袢は色付きが基本。礼装の時は白い長襦袢でも、日常着ならカラフルな色をチョイスしたいです。

なぜかというと、長襦袢は着物の袖から見えるので、ちらりと見えたときのおしゃれ感が大事です。着物とのコーディネートを考えながら、色と柄を選びましょう。

足袋

着物に合わせる下駄を履くときは、足袋を着用します。足袋は白が基本ですが、時代と共にカラフルな色も増えてきました。汚れが気になる方は、黒やグレーの度を選んでみてもいいでしょう。複数のカラーを用意しておくと、お洒落の幅を広げられます。

■腰紐2本

着物を着用するときは、腰紐を使用します。長襦袢の着物の上から結び、それぞれを締めるので2本必要になるようです。着物の上から腰紐を締め、さらにその上から帯を締めるので、腰紐は仮止めのような使い方だと考えてください。

下駄・雪駄

着物を着た時の男性の履物は、下駄か雪駄です。現代では女性が履く草履のことを、男性用なら雪駄という言い方をします。とはいえ、男性でも草履と呼ぶことはあるので、この限りではありません。

下駄は木製の履物のことで、布製の鼻緒に指を通して履きます。大抵の場合は底に歯があり、歩くとカランコロンとよい音がします。足の底が痛くならないように、ゴム製のものも販売されるようになりました。

あると便利でおしゃれな和装小物

必ずしも必要なわけではありませんが、あったほうが便利な小物も存在します。着物を着用する時は、これらの小物を使用して、よりおしゃれな装いを楽しみましょう。リーズナブルな価格で買えるものも多く、気軽に楽しめます。

たもと落とし

首から下げて着物の袂に入れるポーチのようなものです。時代劇を見ていると、男性が袂に手を入れ、お金を取り出すときがあるでしょう。あれは、袂に忍ばせたたもと落としから取り出しています。

着物にはポケットがないので、たもと落としが財布代わりとして使用されていました。江戸時代から使用されていた由緒ある小物です。現在はファスナー付きで、スマートフォンが収納できるものも販売されています。

扇子

暑い夏の外出には、扇子がぴったりです。熱いときに軽く仰いで風を起こせば、風流な気持ちが増すこと間違いなしです。扇子は価格も柄も幅広く、着物に合わせたものを選べます。お気に入りを選びましょう。扇子を変えるだけでも、お出かけのときの気持ちが違ってくるものです。

男性が着物を着るときのポイント

着物を美しく着こなすには、着付けの段階でいくつかのポイントを押さえる必要があります。1つひとつの手間を省かないこと、丁寧にこなすことが着付けの仕上がりをより美しくしてくれます。どんなポイントを押さえればよいかをまとめました。

最初に身に着けるのは足袋

洋服の場合だと、靴下は最後に身に着けることも多いでしょう。和装の場合は、足袋を最初に身に着けます。足袋を最後に履くと、着物が着崩れる原因になってしまいます。パキッと綺麗な着こなしをするためにも、足袋を最初に履くことを忘れずに。着物を着るときの癖にしておきたいです。

長襦袢の着付けは重要

着物の着付けは長襦袢で決まるといってもよいほど、長襦袢の着付けは重要です。ここが崩れていると、最終的な仕上がりもよくありません。とくに注意したい点は2つ。

・長襦袢の合わせ目が、身体の中央にくること
・腰紐を締めすぎない、逆に緩すぎることにも注意
・裾がズレないように確認すること

ただ着用するのではなく、上に着物を着ることを想定して着ることが大事です。

腰紐は皺を伸ばすように締める

着物を綺麗に着こなすコツは、皺をできるだけ作らないことです。皺があるとだらしなく見えるので、着付けの段階で皺を作らないように意識しましょう。とくに腰紐を結ぶときは、皺を伸ばしてから締めること。腰回りにできる皺は、脇下に寄せて隠すとよいでしょう。何度もやればコツを掴めます。

 

現在の着物は着付けが楽にできるよう、縫製が工夫されているものも多いです。このため、誰が着ても綺麗に着付けができますが、やはり必要な小物は出てきます。どれも省かずに購入しておきましょう。とくに肌襦袢は、「省いてもよいのではないか」といわれますが、必要なものといわれることには理由があります。アクセサリーは必ずしも必須ではありませんが、あれば着物の着こなしに幅が出ます。小物選びも楽しみながら、着物の世界を堪能しましょう。

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