着付け教室の評判に影響を及ぼしかねないトラブル例
着付け教室は全国各地にありますが、それぞれの教室ごとに大きな特徴の違いがあります。着付け教室はいかに順調な経営を行っていたとしても、1つのトラブルをきっかけとして評判が落ちてしまうケースも存在します。
そこで評判に影響するトラブルについて紹介していきます。
利用者と教室の流派が不一致になっているケース
着付け教室はどこでも同じように教えていると勘違いされることもありますが、実際はそうではありません。着付けには流派が存在しており、それぞれの流派ごとに少し違いが存在します。そのことに気づかずに入会してしまい、途中で気づいた際に休会を申し入れるケースは少なくありません。
しかし、着付け教室のコースは基本的にセットになっていることが多く、途中で休会出来ないことがあります。入会前に流派を確認し、自分の持っている衣装とマッチしているかについて確認しておくことが大切です。
そのような問題を発生させないために重要となるのがカウンセリングです。カウンセリングを通じて確認しておくことにより、トラブルを防止することが重要といえるでしょう。ホームページ上で流派を紹介しているケースも多いです。そういった情報を確認しておくことは着付け教室に入会する上で重要となります。
流派に関係するトラブルを起こしてしまうと、着付け教室の評判にとって重大な打撃となってしまうケースがあります。それゆえに着付け教室側も細心の注意を払っていることが多いものの、情報の行き違いで勘違いが発生してしまうこともあるので注意しておきましょう。
また、流派が厳密に違ったとしても、大元が同じ場合もあるなど複雑になっています。自分の求める着付けとはどういったものなのかについて知り、教室を選ぶ際に反映させていくことが非常に重要といえるでしょう。
料金に関するトラブルには特に注意
着付け教室に関するトラブルの中でも特に大きな問題になりやすいのが料金についてのことです。複雑な料金体系になっていたり、追加料金が発生したりすることによってもめるケースが存在します。
料金に関するトラブルが大事になりやすいため、最近では分かりやすい価格設定にしている教室もありますが、教室側と利用者の認識が食い違っている場合には問題が発生しやすくなります。最も大きな問題となるのが予定していたよりも大きなお金を支払わなければならないケースです。教室側の説明不足なのか、利用者側の認識不足なのかにもよりますが、下手をすると裁判沙汰にもなりかねない要素となっています。
このような事態を発生させないように教室側は明白な料金の提示をする必要があり、利用者も正確な料金について知っておくことが大切です。一度料金に関して評判を落としてしまった教室が信頼を取り戻すのは容易なことではありません。それだけに着付け教室の多くが神経を使っている要素ともいえるでしょう。
また、コースを完了したにも関わらず、着付けを習得できなかった場合は追加コースに申し込むことも考えられます。その際の料金は通常と同様なのか、少し割安になるのかもめてしまう恐れがあります。
着付けを完了できるはずのコースを修了したにも関わらず、習得できなかったことは契約違反ではないかという意見もあるからです。カウンセリングなどで情報のやり取りを明白にしておくことでトラブルを回避できます。
レンタル制度で揉めることもある
着付け教室に毎回着物を持っていくということはなかなか難しいことでもあります。高価な着物を気軽に持ち運びたくないという方も多いからです。そこで着付け教室の中にはレンタル制度を取っているケースがあります。着物をレンタルすることにより、気軽に着付けを学ぶことが出来ます。レンタル制度は良い評判に繋がる要素です。
しかし、レンタル制度を取っていてももめるケースは存在します。たまにあるのがレンタル着物を汚したり、破損させてしまったりした場合の扱いです。ちょっとした汚れであれば、問題はないケースが多いですが、致命的な汚れや傷をつけてしまった際には弁償しなければならないこともあります。
ただ、真剣に着付けに取り組んでいただけなのにちょっとしたミスで弁償するのは嫌だという方もいます。着付け教室側としても安易に弁償させることは評判に影響してしまうので、なるべく穏便に解決したいという考え方もあります。いずれにしても、レンタル着物を破損させた場合の取り扱いについては、最初の段階で明白にしておくことが大切です。
利用者にほとんど落ち度がない場合は、弁償以外の選択肢を用意することが重要といえるでしょう。なお、レンタル制度を用意している着付け教室であっても下着や足袋については対象としていないケースがあります。気になる方は電話かカウンセリングにて、疑問点を解き明かしておくことが大切です。
着付け教室は評判の影響を大きく受けます。それゆえに運営は細心の注意を払いつつ行っているというケースが多いです。評判をチェックすることは大切ですが、その情報がどこまで正確であるかについては慎重に見ていくことが重要といえるでしょう。