着付け教室では着付けの技術以外も学べる?
自分で着物が着られるようになるために、多くの人が着付け教室に通いますが、着付けの技術以外も学べるのも良いところです。
洋装とは異なり和装の際には様々なマナーも異なりますから、それを教わることができるのは助かります。
日本の文化でもある着物の歴史を知る良い機会にもなりますし、和装に適したヘアメイクを知る良いチャンスです。
誰が見ても美しいと感じられる着物姿は、着付けがきちんとできているのは基本ですが、総合的に見て上品でバランスの良い状態だと言えます。
和装時の立ち居振る舞いも学ぶことができる
パンツスタイルやワンピースにミニスカートなど、現代人の普段の装いはアクティブに活動のできる洋服です。
和服の際には普段の洋服の時とは違い、動きにある程度の制限がかかりますし、洋装の時と同じように行動を起こすのは適してはいません。自分で着付けができるようになるのが着付け教室であり、一緒に和装時の立ち居振る舞いを学ぶことが可能です。
基本の動作から洋服の時とは異なりますので、着物姿の際には立ち姿も背筋がピンと張った状態になりますし、逆に猫背になると和装の魅力も半減をしてしまいます。
いつもは意識などしない立ち姿に、歩くときの姿勢や注意点、荷物はどちらの手荷物と良いかまで学べるのはラッキーです。
歩く際には和服だとつま先あたりの衣類が、何もしないとひらひらしてしまいますが、上前に右手を添えて荷物を左で持つことで防ぐことができます。
些細なことですが普段から着物を着用していないと、気が付かないような注意点をキチンと伝授してもらうチャンスです。
バタバタと駆け上がったり駆け下りたりする階段も、着物の時には上り下りをする際に美しさと歩きやすさを重視します。車に従者をする際にも着崩れをすることがあるので、座席にはお尻から入って腰をおろすなど知っておいて損はありません。
着物に適したヘアメイクを知ることもできる
毎月発売をされる女性雑誌には、流行のファッションやメイクの髪形などが華やかに掲載をされています。
いずれも基本的には洋服にマッチしたものばかりなので、着物姿の時に合うメイクや髪型には悩むところです。利用をする着付け教室にもよりますが、着付けだけではなく女性たちが気になる、和装だからこそ似合う髪型やメイクを学べることもあります。
正しく着付けができるようになることは大切ですが、髪の毛やメイクのことまで総合的にキレイに仕上げたいと考える女性が大半です。
洋装の際には似合うアイメイクや髪の毛のアップスタイルでも、和服の際にはなぜか似合わないこともあります。それは洋服には洋装に適した総合的なコーディネートがあるように、着物を着用した時には和の文化を大切にした、品の良いふさわしいヘアメイクがあるためです。
シンプルだけれども和装を引き立てる髪型もあれば、現代風にカールを付けたりしても和服に似合うようなアレンジもあります。これまで知らなかった、洋服でも和服時でも似合うような髪型もあるので学べる良い機会です。
ラメの入ったキラキラメイクや、マスカラも何度も重ねて盛るメイクは人気ですが、和服の際には意外と薄化粧の方が生えます。
和服姿での食事をする際のマナーもバッチリ
せっかく和服を着用するのですから誰かに会いたくなりますし、特別な日だからこそ和装を選ぶ人も多いです。
着付け教室では基本的な着付けを伝授するのみではなく、食事の際にも困らないように食事マナーも教えてもらうことができます。
教室によっては勉強会やお茶会にお食事会を度々開催するケースがあるので、その際に困らないよう食べ方まで教えてもらえるので安心です。椅子に腰かける時から和装時には戸惑うかもしれませんが、椅子とテーブルと余裕がなくならないように、座り方はゆとりのあるようにします。
お皿やグラスをテーブルの上から受け取る時には、着物の袖口を押さえて動作をすることで袂に汚れはつきません。刺繍もカラーも品があり上品な和装の際には、何よりも食事の際に着物が汚れないように細心の注意を払います。
汚れを気にしないためにもひざには、二つ折りにした大判のハンカチをかけることです。ナプキンや大きいハンカチをあらかじめ用意することで、食べ物がこぼれてひざの部分が汚れることはありません。
出された食事が和食であり、一緒に懐紙が付いているようであれば正しい方法で上手に使いこなすことです。これらのことをベテランに教えてもらっておけば、和服の時の食事を思い切り楽しむことができます。
プロの講師による着付け教室で学ぶ和服の着付け方法は、身に着けてしまえば一生ものの自分の宝になります。
必要な時に美容室や誰かに頼まなくても、自分で着ることができればとても便利です。教室では和装時に困ることのないように、着物の時だからこそ知っておきたい、あらゆる技術や知識をインプットすることができます。
いつもとは行動も異なるのが和装の際であり、階段を使う時も自動車への乗車の際にも、洋装時とは動が違うのも和服時です。些細なことでも着物を着る時だからこそ、知っておきたいことを着物教室では学ぶことができます。