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着物姿を美しく着こなすためには襟が重要!

公開日:2020/09/15  最終更新日:2020/09/09

着物を美しく着こなすために重要なのは「襟(衿)」です。着物そのものの柄や帯、小物などたくさんの要素がありますが、そんな中でつい忘れがちなのが衿もとです。ここを意識している人といない人とでは、着こなしに大きな差が出てしまうのが事実です。ここでは着物の衿もとに関する極意を解説します。

衿に関する基礎知識を学びましょう

まずは襟(衿)の基礎知識です。例えば衿と半衿の違いがわからないと、なかなかうまく着こなせません。着物の衿は普段着ている洋服と同じように、首まわりから前面に伸びる部分を指します。洋服のシャツやブラウスでも最初から本体に衿がついているデザインがありますが、同じように最初から着物についているものを「衿」と呼びます。つまり別途に取り外しなどはできません。

一方で半衿は着物についているものではなく、長襦袢(じゅばん)にあとから縫いつけてあります。これは1~2回着たら縫い目をほどいて取り外し、きれいに洗濯したものをまた縫いつけることで、何度でもつけかえが利くようにされた部分です。言ってみれば半衿はアンダーウェア、衿はアウターで、合わせると両方が表から見えるものの、その役割と取り扱いはまったく別ということになるでしょう。

ちなみに基礎知識という点でいうと、衿合わせは右前(「前」は自身から見て手前)が正解です。着たときに先に合わせる側が前だと覚えておくとよいでしょう。右の衿が左の衿の下に重ねられていないと死装束となり、大変縁起の悪い間違いになりますので注意してください。和装の場合男女による違いがありませんので、男性も女性も同じです。

衿もとが美しく見える3つのポイントがあります

前項で衿について学びましたが、実は衿には種類が3つあります。差は寸法で、一番幅広いのが「広衿」、次いで「撥衿(ばちえり)」、一番小さいのが「棒衿」という種類です。これらをきちんと見分けると上手に選べるようになりますし、和装の着こなしを見る楽しみも増えるでしょう。

広衿はもともと貴族が着ていたもので、一般の2倍もある11cm程度の幅で裏地がついています。着るときは後ろを二つ折りに、前は自由な幅に折り、身体に合わせて着崩れを起こしにくくする特徴があります。

撥衿(ばちえり)は最初から二つ折りになっていて、幅は5.5cm程度から先へ向かって徐々に広がり7.5cm程度で終わるデザインです。首回りが細いのはすっきり見せるためでもあり、わざわざ着るたびに折る手間をなくすためです。蒸れにくいので夏に着やすいですし、現代の浴衣もほとんどがこの撥衿です。

棒衿はまっすぐな二つ折りの仕立てです。最初から最後まで5.5cm程度の幅ですっきりしていますが、男性用か子ども用となるのが基本ですが現代は例外もあります。

いずれにしても美しく見せるためには、衿が浮かないようにする・胸元を開けないようにする・衣紋(えもん)が詰まらないようにする、の3点がポイントです。衿もとは着るときにその人の体形に合わせて作るものですので、ポイントだけしっかり押さえて自分の体型に合う形に整えるのが基本です。

また、衿が浮くのは衿芯が硬すぎることが多く、特にプラスチック製のものは浮きやすいので木綿製の三河芯に変えるなどの工夫も必要でしょう。胸元が開く原因は胸の形に合わないことが多く、痩せすぎている人ほど布が余ります。胸元にV字になるようタオルを挟むなどしてしっかり固定し、着崩れしないよう紐で結ぶ方法もあります。衣紋の詰まりは小物のコーリンベルトがきつすぎる場合が多いです。長さを調整し、ゆるめましょう。

小物の半衿の使い方が着こなしを大きく変えます

最初に半衿を紹介しましたが、このような衿もとの小物はほかにもあります。こうした小物をうまく使うと、衿まわりが美しく、映える着こなしができるでしょう。半衿のほかにも伊達衿(だてえり)や比翼衿(ひよくえり)といった小物があり、着こなしには欠かせないアイテムです。変えるだけで全体の雰囲気が大きく変わり、広衿や撥衿、棒衿とセットで組み合わせを考えるとデザイン性もぐっと上がるでしょう。

半衿は顔に近く、もともとは長襦袢を守るためにあった布ですが美的な役割も持つように変化しました。素材は絹であれば肌触りもよく大変上質ですが、あいにく黄ばみやすいので現代は化学繊維も多く使われています。麻素材を利用した半衿などもあり、刺繍やビーズ装飾などデザイン性の高い半衿には、色も無数にあるのが特徴でしょう。

つまりシチュエーションや季節、デザイン性などを重視して、好みやおしゃれで半衿を選ぶのが上級テクニックです。半衿にも衣替えがありますが、着物より早く替えることで季節を先取るのが粋です。6月には清涼感のある絽、盛夏には麻絽、春秋は塩瀬や縮緬などの素材を合わせることで、この人は着こなしがわかっているなと感心されるでしょう。

 

着物を美しく着こなすには、襟(衿)の重要性を理解する必要があります。衿の種類を覚え、着崩れなく整えることも大切ですが、半衿との合わせも意識して選ぶとグレードが一気に上がるでしょう。特に、季節を先取りするのは衿より半衿です。

首元に少しだけ見えるほんのささいな部位ですが、顔周りに位置するため全体の印象も大きく変えることができます。まったく同じ着物でも半衿ひとつで大きくイメージを変えることができますので、重要なアクセントのひとつと覚えておきましょう。

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